ラッキー!とは喜べない2017/12/24 22:09

ラッキー!とは喜べない
今の時期における昆虫観察のテーマの一つが、各所に産み落とされた卵の観察です。
中でもカマキリの仲間の卵は、割と見つけ易いに場所にあるので、収穫が多い。
それぞれに込められた親虫の知恵に感心させられる事も度々です。
これもその一例。低木に覆われた鉄柵で目にしたオオカマキリの卵のうです。
普通は木の枝等に産み付けられるのですが、これは鉄柵その物にガッチリと固定。
なる程、これなら安定性抜群。中の幼い命も安心して冬を越せそうだなぁと・・
小枝で見たハラビロカマキリの卵のう
これは、鉄柵から突き出た木の枝に産み付けられたハラビロカマキリの卵のう。
枝分かれしている部位に、しっかりと産み付けられていました。
ハラビロカマキリとしては、極々ノーマルで賢明な産卵場所選定ですね。
でも、でも・・
半断面にされたハラビロカマキリの卵のう
近くで、こんな異様な光景に出くわしました。
内部構造が一目瞭然になっていたハラビロカマキリの卵のうです。
つまり半断面の状態って言う訳。
どうやら、低木の手入れの際に伐採機の刃で切り落とされてしまったらしい。
観察者としては、普段は不可能な、内部構造まで確認出来てラッキー。
でも、春に孵化する機会を奪われた命の事を思うと、ちょっとね・・

※12/24と12/23に都内で撮影