春初日にふさわしい・・2020/03/01 21:03

春初日にふさわしい・・
昨日までの服装では、少し汗ばむなと感じるまでに気温が上昇した日。
見上げる空には春霞?・・そんな柔らかな表情を漂わせていました。
気象学上の春の始まりは3月から。その初日にふさわしい一日だなと・・
吸水するルリシジミ
気温の上昇は、春を待ちわびていた昆虫達には嬉しい展開だった様です。
これは今季初遭遇のルリシジミ。結構せわしない飛翔を繰り返していました。
時折水辺に降り立ってこんなポーズを。口吻を伸ばしていますので、吸水ですね。
枯葉の下は水気を多く含んだ泥面。活動の源・ミネラル分の補給をしていた様です。
やる気パワーを補充して、もうひとっ飛びでしょうね。
獲物を捕らえたナナホシテントウ
これ迄は日向ボッコをする姿ばかりだったナナホシテントウも、やる気充実!。
カラスノエンドウの葉上で、目にしたこの光景がその証明です。
口に何らかの獲物をくわえて、してやったりの雰囲気でした。
成虫のまま越冬して来た種。越冬明けの活動に向けてパワー補給に余念なしの模様。
好物であるアブラムシ等の小昆虫にとっては、いよいよ災難の日々に突入です。

※3/1に都内で撮影

憎き野鳥の仕業だけど・・2020/03/02 19:34

憎き野鳥の仕業だけど・・
秋に産み落とされた各種カマキリの卵のう。
長い冬を乗り越えて、新たな生命誕生の時を待つだけと言うケースばかりでは・・
その一例がこれ。細長いヨシの茎に産み付けられたオオカマキリの卵のうです。
ご覧の通り、側面に大きな穴があいた悲惨な状態になっていました。
実はこの卵のう、以前から私の観察対象でこんな事態を全く予測していませんでした。
その経緯を下の画像で説明します。
水草の茎に産み付けられたオオカマキリ卵のう
これは、2/11に撮影した同じ卵のうの画像です。
どこにも損傷が見られない、産み落とされた時のそのままの状態を保っていました。
この観察時には、卵のうを狙う野鳥達も止まれない程の細い茎なので、安泰だなと・・
でも、結果的には、上段の画像の通りの悲惨な状態に・・
どうやら、シジュウカラ等、卵のうに目のない野鳥達の実力を見誤っていた様です。
不安定な細長い茎に脚をかけて止まり、鋭いクチバシでガシガシほじくって・・
中に眠っていた新しい生命のなりゆきは言わずもがなですね。
オオカマキリ卵のうの内部の様子
ひどい奴らだなぁと、野鳥達を憎む気持ちが湧いてきましたが、恩恵と言う面も・・
それがこれ。ほじくり返された穴から覗く事が出来た内部の様子です。
ハチの巣を思わせる様な窪みが整然と並んでいました。成程こうなっているんだ!。
普段目にする事が出来ない、卵のうの内部構造を確認出来たのも野鳥のおかげ。
とは言うものの、やはり野鳥憎しの気持ちは変わりませんね。
他の卵のうにも被害が及んでいないか、心配な気持ちが強く湧いて来ました。

※上段と下段の画像は3/1に、中段の画像は2/11に、いずれも都内で撮影
※中段の画像は、2/12の記事に掲載したものの引用掲載です。

この空の様な・・2020/03/03 20:46

この空の様な・・
夕刻の空。淡く茜色に染まった雲が桃の節句にふさわしい雰囲気を漂わせていました。
心配事ばかりのこの春。この空の様な平穏な日々が戻る事を願わずにはいられません。
コブシの花、綿毛の殻を脱ぎ捨てて・・
ヌクヌクの綿毛に包まれて寒さに耐えていたコブシの花芽も、今日はここ迄・・
ひらひら踊る様な姿を見せる花の全貌が明らかになるのも、もうすぐ。
カラスノエンドウの花開く
視線を地表すれすれに移してみたら、そこにも春の訪れを告げるものが・・
薄紅色がチャーミングなカラスノエンドウの花。少数ですが開花していました。
この花は、一部の昆虫にとって人気絶頂の存在。
花の付け根にある花外蜜腺から沁みだす蜜は、アリ達を強く惹きつけます。
冬の間、餌探しに苦労していたアリ達にとっては、待ちに待った日々の訪れの筈。
今日は目にしませんでしたが、勘のいい彼らの事、千客万来の光景が明日にも・・

※3/3に都内で撮影

もう少しノーマルなのが・・2020/03/04 21:45

もう少しノーマルなのが・・
花の少ない時期の貴重な彩り・ユリオプスデージーの花も既にピークを過ぎた感じ。
ヨレヨレの花びらをつけたものを多く見かける時期に入りました。
しかし見映えは悪くなっても、蜜を求める昆虫にとっては、救いの神とも言える存在。
この日(3/3)も、小さなアブやハエなどが訪れて吸蜜を繰り返していました。
春に咲く木の花が顔を揃える迄にはまだ時期尚早。人気絶頂の時がもう暫く続きそう。
右下の花びらに止まっている緑色の小さなアブラムシにとっても同様でしょうね。
トサミズキの花
ユリオプスデージーの後釜を担う木の花。ぼちぼち咲き始めてはいるんです。
一例がこのトサミズキの花。枝からだらんと釣り下がるかんざしみたいな形が特徴。
しかし、この形、蜜を求める昆虫にとっては、かなり難易度が高そうです。
春の風に吹かれると、ゆらゆら揺れて不安定そうだし・・
もう少しノーマルな咲き方の花がいいんだけどなぁ・・
そんな望みに叶う木の花が咲く迄には、もう少し時間がかかりそうです。

※3/3と3/4(トサミズキ)に都内で撮影

穏やかな春は・・2020/03/05 20:28

穏やかな春は・・
北から吹き付ける冷たい強風に、冬への逆戻りを強く感じた一日。
梅の木に止まるスズメ達も、肥満体型の冬姿・ふくら雀に戻っていました。
暑さ寒さも彼岸までと言われる通り、春の暖かさが安定するのはもう少し先の様です。
(2020年の春の彼岸は、3/17から3/23の七日間だそうです)
サクラの芽、ぷっくり膨らんで・・
梅の花の見頃はそろそろ終了へ・・となれば、気になるのはサクラの動向です。
今日目にした蕾の様子はこの通り。
ぷっくりと膨らみ、花の色を凝縮した様な紅色の色づきも確認出来ました。
開花に向けて順調な成長を見せている感じですが、気になるのは花見時の情勢。
集団での花見を自粛してほしいとの意向を、自治体が示し始めている様です。
収まる気配を見せない新型インフルの猛威。穏やかな春は望み薄なのかも知れません。

※3/5に都内で撮影