九月初日に・・ ― 2021/09/01 14:49
その空の下では、季節の移り変わりをはっきりとした示す光景が・・
ばったりと止んだセミの声。昨日はそれなりの声を耳にしたのですが・・
そして目にしたのはこんな光景。路面に降りてびくとも動かないアブラゼミ。
息絶えた個体ではないんですが、樹上に戻るパワーはもはや残されていない様でした。 セミの世界は、大きな区切りを迎えた様ですが、蝶の世界は、これからが本番。
花壇のランタナの花には、セセリチョウの仲間が多数集まって、吸蜜に夢中でした。
(イチモンジセセリ) 吸蜜だけでなく、求愛行動に熱を入れるシーンも・・
これは、下方のオスが上方のメスに猛烈なアタックを掛けている光景です。
ややストレート過ぎますが、メスが発する匂いに惹かれて、うっとりしてる?・・
よく見るメスの上側の翅が激しく振動しています。
これって、OKのサインなのか、あなたなんてダメよの意思表示なのか?・・
蝶の社会の恋の駆け引きは不明ですが、この先はこんな光景を多く目にする筈です。
※9/1に都内で撮影
秋の気配が・・ ― 2021/09/02 14:40
雨に濡れたハナミズキの葉も赤く色づき始めて・・秋の気配が一気に漂い始めた感じ。 今日の様な雨を待ち望んでいたのは、これでしょうね。
8月の終わり近く、猛暑に見舞われた日にクズの葉上で目にしたカタツムリです。
この日は首を引っ込めてひっそりでしたが、今日は、きっと元気いっぱいだった筈。 クズの葉上に、ビタミン剤のカプセルがびっしりと言う感じだったこれ。
テントウムシの仲間の卵と思われます。
雨の恵みを受け、秋の草も目覚ましい繁茂ぶりを見せて行きます。
それに群がるアブラムシ退治の切り札とも言える存在が、各種テントウムシ。
これだけ多数だと、害虫駆除パワーも相当なレベルと想像出来ます。
今日の雨を物ともせず、無事孵化出来た事を祈りたい気持ちに・・
※9/2と8/29に都内で撮影
好天への好転を・・ ― 2021/09/03 14:55
撮らせちゃいけない・・ ― 2021/09/04 14:28
本来なら、ツクツクボウシの声が耳に届いていい筈の木立も、静まり返って・・
そして目にしたのは、こんな悲しい光景でした。
樹下に繁る秋の草の葉に止まって、びくとも動かないクマゼミ。
絶命はしていない様子でしたが、もはや生存の限界点を越えてしまったみたい。 この草地では、一匹だけでなく、少なくとも三匹のクマゼミを確認出来ました。
どの個体も、同様にじーっと固まったまま、動きません。
お陰で(?)、普段は不可能なディテールをじっくり観察をする事が出来ました。
これは顔面のクローズアップ。日本最大級のセミとしての威厳溢れるその顔つき。
やはり格が違うなぁと感心させられました。
でも、こんな近接ショットを、容易に撮らせちゃいけないなぁと・・ こちらは現役バリバリ!。レンズを睨み付ける目力も、かなりなものでした。
秋の昆虫ラッシュに向けて、成虫への変身を完了した緑色型オオカマキリです。
秋の草の色にジャストフィットするその体色。
秋の野を賑わす昆虫にとっては、実に手強いハンターがスタンバイと言う訳ですね。
※9/4に都内で撮影
※PENTAX K-70 with SMC PENTAX-DA 1:2.8 35mm Macro Limited
秋の草の葉で・・ ― 2021/09/05 15:26
細長い体形にマッチした秋の草の葉との組み合わせがズバリ決まっていました。
焼けつく様な暑さもおさまり、ほっと一息と言う感じでしょうか。 草の葉上で目にしたのがこれ。オンブバッタが残した最終脱皮殻です。
こんな複雑な形の殻から首尾良く抜け出せるなんて、大したもんだなぁと・・ 近くでは成虫の姿も確認出来ました。秋遅くまで生き続ける息の長いバッタです。
オスがメスの背中におんぶする例の態勢は目撃できませんでしたが、その内きっと・・ コバネイナゴは、既に完璧な成虫体形に変身済みでした。
イネ科植物の葉を大食いする、要警戒対象の昆虫です。
この逞しい体つきから推測すると、この辺りの被害は相当な物になりそう。
毎年繰り返されている事なんですが・・
※9/5に都内で撮影