あいまいもこ2019/05/17 20:46

あいまいもこ
今の時期、緑が多い場所で良く目にするのがこれ。アブラムシの仲間・ユキムシです。
中々実態がつかみにくい昆虫なんですが、新緑の葉上での静止ショットを2枚。
この様に体表面が白い綿の様な物質で覆われています。
左方向に尖って見えるのが翅。これを羽ばたかせて空間に漂います。
その様子を白い雪片と見立てて、雪虫と呼ばれる様になった様です。
触角もバッチリ
画像上方が頭部。白い触覚が二本突き出していますので、昆虫の特徴はバッチリ。
それにしても、白い綿のせいで、実態が明確にはつかみ切れません。
曖昧模糊(あいまいもこ)・・それがこの種の特徴を表す最適な言葉と言えそうです。
ユキムシの幼虫集団
エノキの若葉の裏面に白い綿が点々と付着していました。ユキムシ幼虫の集団です。
黄色の楕円で囲った部分には、綿から生まれたばかりの幼虫が3匹写っています。
この光景から判断出来る通り、現在鋭意量産中と言う事の様です。
この種の食性は植物の汁を吸い出す事。
新緑に覆われる今は、正に絶好の食いどき・否・吸いどきと言う事なんでしょうね。
頼りない姿でも、植物にとっては侮れない強敵です。
被害が最小にとどまる事を祈るばかり。
(エノキワタアブラムシ)

※5/17と5/11に都内で撮影