新緑の中で・・2019/05/01 21:51

新緑の中で・・
目に爽やかな新緑の美を堪能できる時期に入りました。
疲れた目に効果てきめんの目薬。そんな効能を望める風景がすぐそこの木立でも・・
カエデの幼木
視線を地表に落としてみると、落ち葉の隙間からひょっこり顔を覗かせた新緑も・・
カエデの幼木でした。葉っぱの形は立派に成長した時そのまま。
遥か遠い先の事でしょうが、すくすくと育って欲しいと言う想いで見つめました。
枝から吊り下がっている事が度々
新緑の美しさに心を奪われてぼーっと歩いていると、思わぬ物との遭遇も・・
この手のクネクネを見かける事が度々です。枝から糸で釣り下がった小さなイモムシ。
恐らく人畜無害でしょうが、首筋に絡みつかれたりすれば、気持ちいい物ではない筈。
この種のイモムシは柔らかい葉っぱが大好き。今の時期、多数見かけるので要注意!。
ワカバグモがハチを捕らえた
気持ちが安まる新緑の中でも、目を背けたくなる様な光景に出くわす事が・・
その一例がこれ。ワカバグモに捕らえられた小さなハチでした。
ワカバグモはご覧の通り、体色がズバリ若葉色で擬態効果は抜群。
このハチは葉っぱの上で一休みしようとした瞬間に捕らえられてしまったらしい。
この色じゃ騙されるのも当然だよなぁ・・そんな憐れみの気持ちで見つめました。

※5/1に都内で撮影

目立っていた2019/05/02 22:20

目立っていた
枝上の新緑が目にしみる木立で目にした、思いがけない新緑がこれ。
大木の切り株に根付いたイチョウの幼木です。
四枚の葉の若緑色、周囲の色との対比が鮮明で、とても目立っていました。
このまま順調に成長するかは疑問ですが、頑張れよと声を掛けたい気持ちに・・
クヌギカメムシの幼虫
こちらも、周囲との色の対比が鮮明な一例です。
大木の幹を上方に向けゆっくり歩行中のクヌギカメムシの幼虫。
カメムシの幼虫は成虫とは全く違う色を持つ物が多いのですが、これもかなりの物。
派手な色は捕食者に向けての ”毒があるから食べない方がいいよ” のアピール?。
果たしてその効果の程は?・・

※5/2に都内で撮影

画期的な変身2019/05/03 20:47

画期的な変身
好天の日に必ず出会える昆虫と言えば、テントウムシの仲間が筆頭に挙げられます。
これはナナホシテントウ。カラスノエンドウを食害するアブラムシ退治に出動の図。
さて、一緒に写っているアリは?・・テントウとは真逆の立場でここに来ています。
アブラムシがお尻から出す甘露を吸う代わりに、テントウの攻撃から護るのが任務。
でも、そんな争いを見た事がありません。双方とも、かなりナァナァの関係ですね。
ナナホシテントウのさなぎ
テントウムシが凄いのは、成虫のまま長い冬を越す事が出来る点。
寒さにじっと耐えた冬も遠くに過ぎ去った今は、まさに活動の最盛期と言う訳。
と言う事で、現在、鋭意量産中。成長の各段階をいっぺんに観察出来る好機です。
これは成虫になる一歩手前のサナギの姿。
右上に写っているのはサナギになる為に、脱ぎ捨てたばかりの幼虫の抜け殻です。
さて、その幼虫時代の姿はどうだったかと言うと・・
ナナホシテントウの幼虫
これです。
サナギは何となく成虫の面影が感じられる形ですが、これは全く別物って言う感じ。
不気味な雰囲気さえ漂っています。
これがやがてあの親しみやすい姿の成虫に・・まさに画期的な変身ですね。

※成虫とサナギは5/3に、幼虫は5/1に、いずれも都内で撮影

一気に真夏へ?・・2019/05/04 20:25

一気に真夏へ?・・
盛大に湧き上がる夏雲。威圧感を持ったその姿には少し恐怖感を覚える程でした。
春の始めにはややもたつきの日々もあったのですが、季節は一気に真夏へ・・
そんな急展開を感じさせる眺めでした。
萌える緑の競演
地上に目を落としたら、萌える緑の競演が繰り広げられていました。
空に突きあがる水草の葉。岸辺に立つ木にも若緑の葉がたわわに・・
夏に向けて突き進むこのパワーは、もうどうにも止まらないと言う感じ。
ナナホシテントウの交尾シーン
草むらの昆虫達もパワー全開です。
これはナナホシテントウ カップルの交尾シーン。
今日の気温同様にホットでした。

※5/4に都内で撮影

爽やかな空気の中で・・2019/05/05 21:14

爽やかな空気の中で・・
それぞれの季節にはそれぞれの空気に似合う花があります。
小粒な白い花を枝から釣り下がる形で咲かせるニセアカシアもその一つ。
今の時期の空気にぴったりの爽やかな雰囲気を漂わせています。
(別名:ハリエンジュ)
ニセアカシアで翅休めするアオイトトンボ
”花もいいけど、葉っぱもね“ と言う事で、花と同時に開く新緑も見どころです。
そんな若緑の中をしなやかに翅を震わせて飛ぶものが目にとまりました。
スリムな体が特徴のアオイトトンボでした。これは葉っぱの上で一休みの図。
本来なら翅をゆったり開いて止まるのですが、この個体はしっかりと閉じたまま。
お陰で、初夏の陽を浴びて輝く翅のシルエットを楽しむ事が出来ました。
アジアイトトンボ
背丈を伸ばし始めた草が繁る場所では、アジアイトトンボの姿が・・
か細い体ですが、性格は獰猛な肉食性。
数を増やしつつある昆虫の捕食に大忙しの日々がいよいよスタートです。

※5/5に都内で撮影