陽射しが強い日に・・ ― 2019/05/11 19:33
これはそんな日照りの場所で目にした雑草。
アスファルト舗装面の僅かな隙間に根を張って伸び上がろうとしていました。
この根性の座り方には、頭の下がる思いが・・ 根性が座っていない私は、涼しい日陰を求めて木立の中へ・・
そこで目にしたのがこれ。ぐーんと伸び上がった茎につくタンポポの綿毛でした。
出来るだけ広範囲に綿毛を飛ばす為には、これ位ノッポにならないと・・
そんな明確な意思が感じられる姿。こちらにも頭の下がる思いが・・ 頑張り屋のタンポポの近くではこんな光景も・・
柔らかそうな広葉樹の茎にたくさんのアリが止まっていました。
よく見ると止まっているのはアリだけでなく、更に多くのアブラムシも・・
密かに繰り広げられていたのは、アリとアブラムシの協調関係を示す行動でした。
樹液を吸ったアブラムシがお尻から出す甘い液を頂こうと言うのがアリの魂胆。
その代償は、テントウムシ等、アブラムシを狙う外敵からガードしてあげる事。
今日は、そんな光景を目にする事は出来ませんでしたが、そう言う事になっています。
本当かねぇって言うのが、今までの観察経験から抱く感想なんですが・・
※5/11に都内で撮影
身近なのも今のうち ― 2019/05/12 20:32
無事脱皮完了!。下方に、さっき迄身にまとっていた抜け殻が確認出来ます。
晩秋までその姿を確認出来る息の長い種。
その寿命を全うする上での大事な1ステップを乗り越えた安堵の瞬間でしょうね。 こちらは草むらの草の葉上で一休み中だったオス幼虫。
春先に誕生した時に比べて、体形もかなりどっしりとしてきました。
でも、威圧感を漂わす体形を持つ成虫になる迄には、まだ数回の脱皮が必要。
今はその為の準備段階と言ったところでしょうか。 草むらなど身近な場所で、ヤブキリを観察できるのは、時期限定です。
キリギリスとは違い、ヤブキリは次第に生息場所を草むらから樹上に移します。
今日は、そんな習性を伺わせる光景にも出会いました。
太いサクラの幹を上方に向けてぐんぐんと登って行った幼虫。
本能に突き動かさせれてと言う事でしょうね。
身近な場所で観察を続けたい私としては、嬉しくない事なんですが、仕方ないか・・
※5/12に都内で撮影
どいてくれよぉ・・ ― 2019/05/13 21:01
樹々の葉の緑が、重厚感たっぷりの濃い緑色に変わり始めました。
真夏に向け急加速と勘違いしそうな眺めですが、季節の歩みはそれ程単純では・・
その前のお約束事・鬱陶しい雨の時期が間近に迫っている筈です。 木立の中では、そんな梅雨の訪れを心待ちにしている物が多数。
大小様々なカタツムリ。雨々降れ降れのスタンバイ態勢に入っていました。 草むらにも進出中です。
これは繁り始めたクズの葉上で目にしたカタツムリのカップル。
仲良く並んで、愛の語らい中?・・
その間に割って入ったお邪魔虫は、クズの葉が大好物のコフキゾウムシでした。
こちらの目的はクズの葉をムシャムシャ食べる事。既に食い跡も確認出来ます。
そんな所に居座られたんじゃ食べられないよ。どいてくれよぉって言う心境か・・
さて、その抗議の意思が、硬い殻の中まで届いているかどうか?・・
※5/13と5/12に都内で撮影
緻密さに感心! ― 2019/05/14 20:24
とにかくその緻密さに感心!。
これを張り終える迄のクモの頑張りはいか程のものだったのかと・・
このアングルだと結構目立っていますが、視線を変えると途端に見分けが困難に・・
草の葉から葉へ飛び回る昆虫達にとっては、恐るべき死の罠と言えそうです。 こちらは、ごく普通に見られるクモの巣・円網による捕獲シーン。
網の主はコガネグモの幼体。捕獲されたのはヨコバイの仲間でした。
幼体なので、網の大きさはまだそれなり。しかし捕獲成果は上々の様でした。
この先、成熟した個体になれば、網もより大規模な物になる筈。
昆虫達にとっては、恐るべき罠がそこいら中にと言う事態になって行きそうです。 網を張らない待ち伏せ型のクモの姿も、数多く目にする様になって来ました。
当然の事ながら、待ち伏せをするポイントは、昆虫達が集まる場所。
これは、今人気絶頂の花・ハルジオンでの待ち伏せです。
大きく開いた長い脚で、うっかりタイプの昆虫を瞬時にキャッチ!・・
綺麗な花には毒ならぬ、恐るべき殺戮者が潜むのシーンですね。
※本日撮影の画像ではありません(5/12に都内で撮影)