手持ち無沙汰になるけれど2015/12/09 21:24

手持ち無沙汰になるけれど
成虫越冬が可能なシジミチョウ・ムラサキツバメの日向ぼっこです。
この蝶の魅力は、地味な褐色の翅に配された淡い紫色の斑紋。
翅を開いた時だけに確認出来る、いわば隠し味的なチャームポイントです。
陽射しが弱まるこれからの時期は、陽射しの暖かさを求めて頻繁に披露してくれます。
手持ち無沙汰になる昆虫観察ですが、こんな楽しみがあるのでやめられません。
ヒメクダマキモドキ
ムラサキツバメは、この先もずーっと現役。
しかし大多数の昆虫は、冬の本格化と共にその姿を消してしまいます。
そんなエンディング間際の昆虫を探すのも、この時期の昆虫観察のテーマです。
これは、長く観察を続けているヒメクダマキモドキの今日の姿。
広い葉の上で、息も絶え絶えと言う感じで、くたーっとしていました。
この草では三匹の生息を確認していたのですが、今日は幾ら探しても二匹だけ。
その二匹に残された時間も、この姿を見る限り、そう長くはないかなと・・
ハラビロカマキリの卵鞘だけ
南に面したアキニレの幹、画像ほぼ中央にハラビロカマキリの卵鞘が写っています。
どうと言う光景でも無いように見えますが、私的には思い入れを込めて写した一枚。
その理由は、下掲の参考画像(当ブログの12/1記事に掲載済)にあります。
ハラビロカマキリ雌と卵鞘
同じ卵鞘とハラビロカマキリ成虫(雌)とのツーショットでした。
この位置関係から、産み落とした卵鞘を見守る親虫と言う風に感じたのですが・・
ひとつ上に掲載した画像の通り、今日はその姿が見当たりません。
幹の周辺部位を詳しく探ったのですが、その姿を確認する事は出来ませんでした。
既に絶命した可能性が大かなぁと・・世代交代の任を果たして静かに消え去る。
そんな昆虫世界の儚さを象徴する光景の様に思えました。

※12/9に都内で撮影(参考画像は12/1に撮影)

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