もう一踏ん張り ― 2015/12/18 20:10
葉を散らし尽くした木との組み合わせは、冬を象徴する風景の一つと言えそうです。
今日の月は丁度半分位。
更に欠けて鋭いナイフ状になると、雰囲気的により一層それらしくなるのですが・・
(樹木はポプラ) 雲一つない空から降り注ぐ陽射しは燦々。
木の枝に網を張ったジョロウグモをシルエット状に浮かび上がらせていました。
網は既にヨレヨレだし、その網に掛かった邪魔な落ち葉もそのまま放置。
息も絶え絶えで、陽射しの暖かさに救いを求めている状態なのかも・・
餌になりそうな昆虫の姿もばったり。”もう、やってられんな” の段階らしい。 蜘蛛は、ほぼ諦めムード。でも昆虫観察者としては、もう一踏ん張り。
そして見つけたのがこの小さなカメムシ。南に向いた常緑樹の葉上でした。
小さいけれど、完璧なカメムシ体形で、赤錆を噴いた様な体色にも凄みあり。
成虫のまま越冬するかは不明ですが、その資質は十分ありそうな感じでした。
南に向いた常緑樹の葉上。この先も色々な種に出会えそうなので要注目だなと・・
(アカヒメヘリカメムシと推定)
※12/18に都内で撮影
南向きの場所で・・ ― 2015/12/19 20:29
赤地に黒点を散りばめたお馴染みのパターンから判る通りナナホシテントウです。
アブラムシ退治の為この草に止まる事が多いのですが、今日はそんな雰囲気ゼロ。
フカフカの綿毛にくるまって日光浴 兼 お昼寝を満喫中の様に見えました。
ここは南向きの草地。雲一つない空から陽射しが目一杯降り注いでいます。
食欲の方は取り敢えず置いといて、こうなるのが自然な流れなんでしょうね。 同じく南向きの陽当たり良好なグミの葉では、ロングボディのハチが休憩中でした。
種類が多くて同定が難しいのですが、寄生蜂・ヒメバチの一種と思われます。
この種は、幼虫や蜘蛛の卵嚢(らんのう)に産卵する習性を持っています。
孵化した幼虫は、幼虫や卵嚢内の幼体から養分を吸い取って成長します。
越冬中の幼虫や蜘蛛の幼体にとっては、なんとも恐ろしい存在。
この個体はオスですが、メスは産卵の為の長い針をお尻に付けている筈。
近々そんな恐ろしい姿を目にできるかも知れません。 寄生蜂が生存していると言う事は、その標的になる物もきっと近くにある筈。
そんな目で探った結果見つけたのがこれ。ハンノキの幹上のジョロウグモの卵嚢です。
画像ほぼ中央、白い綿状の物質でくるまれているこんもり盛り上がった物がそれ。
この中には来季での誕生を待つ次世代の命が沢山眠っている筈です。
さてこの卵嚢は無事?。
外見上は判りませんが、既に長い針でブスッとやられたかも・・
※12/19に都内で撮影
冷えこみが強まる夜に・・ ― 2015/12/19 23:46
澄み切った青空の下 ― 2015/12/20 20:15
一つは暗く沈んだ灰色基調の曇天。そしてもう一つは爽快に澄み切った青空。
昨日今日の空は完璧に後者。
そんな空にぴたりはまる組み合わせが、滑空飛翔の名手・ユリカモメ。
私の勝手な命名=ジョナサンも気持ちよさそう。広げた羽根がきらりと光りました。 こんな晴れ日には、昆虫達の活動も復活か・・と望んだけれど、流石にそれは無理。
さしたる動きは見られませんでした。やっと見つけたものの一つがこれ。
木の枝に細い糸を張ってクネクネやっていました。
素性的には毛虫なので、私的にはゾーッとなんだけど、この姿はなんか憎めない。
冬の木立ではちょくちょく出会う相手。今年もその通りの展開になって来ました。 撮影ターゲットの探索には、もはや精査レベルの注意力が必要になって来ました。
何か違和感を感じたら、即接近して確認してみる。
これは、葉っぱに落ちた黒い影に関心を持ちゲットした一コマ。
影の形から、大体推測は出来ていたけれど・・ 実態はこうでした。影の発生源は右に写っている小さな蜘蛛。
抜け殻ではなくて、しっかり現役でした。
葉の表面に細い網を張って、獲物の到来を待ち受け中。
早く傾く陽射しのせいで、大きな影が葉っぱの上に出来ちゃったと言う訳。
これじゃぁ、どんなに鈍感な昆虫でも、変だなぁと思って警戒するよなぁ。
それでなくても獲物が少ない今。今日もお腹をへらしたまま日暮れへかなぁ・・
※12/20に都内で撮影
そろそろ深追いは・・ ― 2015/12/21 20:41
葉を落とし尽くした雑木林の風景は、完璧なモノクロでした。
枝上のシルエットはヒヨドリ。この時期になると決まって数を増やす野鳥です。
甲高い鳴き声が、あたりの静寂を突き破る感じで響き渡っていました。 地上に視線を落としても、至る所、色彩を失い始めた自然が目に飛び込んで来ます。
草地のひょうきん者・エノコログサも、今やこんな渋い色合いに・・
さしたる風もない今日は揃ってうなだれて、余計に寂しい雰囲気を漂わせていました。 そんな草地にわずかに残った緑色のゾーンで、予期せぬ出会いが・・
緑の葉にしがみつくハネナガイナゴでした。
この種の生息期間は8-11月とされていますので、今の遭遇は極めて稀有な体験の筈。
”逃げないでね” と願いながら、そーっとシャッターを切りました。
更に接近しましたが動きは全く無し。その気力はもう残っていないのかも知れません。
時期外れの昆虫に出会った時のやるせなさは、このイナゴの場合も同様でした。
そろそろ深追いはやめにしようかなぁ・・と。
※12/21に都内で撮影













