それぞれのスタイルで2012/10/11 21:17

それぞれのスタイルで
在来のススキとの競合が問題視される帰化植物セイタカアワダチソウ。
一時程の勢いはないものの、今年も秋の彩りとしての存在感を誇示中です。
蜜や花粉の供給源として昆虫達には人気抜群の花。
今、それぞれがそれぞれのスタイルで食事に精を出す光景を目撃出来ます。
▲ハラナガツチバチの仲間もこの花にぞっこん。
体が長いハチだけに、この様に枝に身体を巻き付けての吸蜜ポーズになりやすい。
かなり窮屈そうですが、豊富な蜜の魅力には勝てない様です。
ウラナミシジミ
花全体としては大柄ですが、枝に密集する個々の花は極めて小粒です。
蝶で言えばシジミチョウの仲間がジャストフィットな感じ。
今日目にしたのはウラナミシジミでした。ここのところ目撃機会が増えています。
この花の盛りの時期に時を合わせる様に、南から多数が移動して来たんでしょうか。
コアオハナムグリ
いっぽう花粉食いに夢中なのが甲虫の仲間です。これはコアオハナムグリ。
季節を問わず、その時の旬の花なら何でもOKって言う感じの旺盛な食いっぷりです。
ハラビロカマキリの卵のう
蜜や花粉に夢中になる昆虫もいれば、この花全体を建築物として利用する者もいます。
画像中央やや下方に写っているのはハラビロカマキリの卵のう。
セイタカアワダチソウは強靭な草。冬の野でもしっかりと枯れ茎を立て続けます。
そのことを見越しての産卵と思われます。正に先見の明あり。

※10/10と10/11に都内で撮影