一斉に花開く ― 2016/03/06 21:07
この眺めからは気温も低めと判断しそうですが、実際は逆で空気が妙に生暖かい。
陽射しの強弱に関係なく立ち込める暖気。春がどっかり腰をおろした気がします。 その事は、春を心待ちにしていた植物達も敏感に感じ取っている様です。
水辺のイヌコリヤナギが、何とも賑やかなことになっていました。
毛むくじゃらの花が一斉に開花!。
綿毛に包まれた花芽の頃から観察していた私としては、”ついに、やったね!” ”これが花?” って首をかしげたくなる様な奇妙な形をしています。
でもこれが花である証拠は、この毛束に惹かれて集まる昆虫が多いと言う事。
今日は目撃なしでしたが、開花を察知して多数が集まるのも間近と思われます。
※3/6に都内で撮影
※追記:
昨日(3/5)の記事トップに掲載の ”一本だけ残ったタンポポの綿毛” 後日譚:
どうなったかな?と、再訪して確認してみたら、依然飛びたたずのままでした。
一体どうしたのかなぁ?・・全く余計な御世話だけど、ちょっと気になる。
春が来たよ ― 2016/03/08 20:53
寒さの戻りに・・ ― 2016/03/10 21:03
暗雲が垂れ込め、空気の冷たさも冬のそれに逆戻りした感じの一日になりました。
そんな季節の逡巡に構ってなんかいられんわって言う感じの光景がそこここに・・
地表スレスレに顔を覗かせていたフキノトウ。いまやここ迄伸び上がりました。
凛々しいその姿に、寒さに身を屈めてばかりじゃいけないなぁと・・ フキノトウは威勢がいいけれど、このハルジョオンの花はちょっとね・・
綺麗に咲こうとしたんだけど、陽射しが殆どないし、寒いしって言う事でこれが限界。
情けない姿だけど、冬衣装の私としては、大いに共感できるなって言う事で一枚。 頑丈なバリアに守られたオオカマキリの幼い命は、寒さの戻りなんて関係なく安泰。
それはそれでめでたい事なんだけど、これはちょっと考えさせられるシーン。
ユキヤナギの小枝に産み付けられた卵鞘の今日の姿です。
蕾が割れて咲き始めた周囲の花に対して、明らかな邪魔者感が漂っていました。
ユキヤナギにとって、これは将来害虫から守ってくれる昆虫のベビーベッド。
いまは邪魔だけど、我慢するしかないって言う事の様です。
※3/10に都内で撮影
呆れかえるしかない寒さ ― 2016/03/11 19:58
これは、遠方の火力発電所の煙突から出た暖気が冷気に触れて形成される人工の雲。
これだけ盛大に立ち昇ると言う事は、今日の寒さがいかに厳しかったかの証明です。 尻尾をフリフリしながら活発に動き回るハクセキレイも、今日はこんな姿に・・
ふくら雀ならぬ、ふくらセキレイになって、じっと固まっていました。
時折ぱらつく雨が、いつ雪に変わってもおかしくない程の冷え込み具合でした。
寒さの戻りもここまで極端だと、ほんと、あきれかえるしかない感じ。
さて、この先どれ位の間、本当の春定着への待ちぼうけが続くのでしょうか。
※3/11に都内で撮影
落ち葉が積もる地表で ― 2016/03/12 22:02
気温も昨日同様、春はまだまだ先って言う感じの低さでした。
”小さな春見つけた!” を期待した観察散歩もほぼ空振り。
仕方なく、落ち葉が積もる地表に目を落としてみたら・・ 泥だらけになったクヌギのドングリを数個発見。
中でも特に興味を惹いたのがこれ。表面に4つの穴があいていました。
当然これは自然にあいた穴ではなく、何者かの仕業。
第一候補は、このドングリに産卵する習性を持つクヌギシギゾウムシでしょうか。
中で育った幼虫は、この様な穴をあけて這い出し、土中での越冬生活に向かいます。
それにしても、4つとは!・・
もし4匹の幼虫が居たとすれば、当然中味は食い尽くされて空っぽでしょうね。
宿借りされたドングリにとっては、さんざんな結末だよなぁ・・ 枯れ色主体の地表に、大いに違和感を感じさせるキラキラ物体が!・・
ぴんと来て、接近してみたら、案の定、甲虫の背中の光沢でした。
この色から判断して、去年多く目にしたリュウキュウハナムグリの死骸と思われます。
まるで今にも動き出しそうな生き生きとした質感。
季節の移ろいの中でも変わらないこの色に、逆に強い無常感を抱きました。 枯葉が降り積もった場所で出会う物は、過ぎた季節の遺物ばかりではありません。
しっかり、現役の姿も・・
これは結構多くが飛び回っていたタマバエの一種。体長約3ミリの超ミニ昆虫です。
手応えとしてはイマイチだけど、動くものに出会えたのは幸いでした。
※3/12に都内で撮影