若草は諦めて・・2016/03/13 20:28

若草は諦めて・・
”若草萌える草原で、生まれたての春の雰囲気を存分に味わいたい”
そんな欲求を邪魔するのは空を覆い続ける鬱陶しい雲。今日も継続でした。
若草は諦めて、昨日同様、枯れ落ち葉が積もる場所での観察を・・
”いるかなぁ?” って目を凝らしたら、居ましたね、やっぱり。
落ち葉の隙間に身を潜めるナナホシテントウ。
当ブログのトレードマーク的存在です。(上部タイトルバナーの右端にちょこんと)
”天気が良ければ日向に出向くんだけど、今日もこうするしかないんだよなぁ”。
越冬生活のやむなき延長に、相当ストレスが貯まっている頃でしょうか(私も・・)。
ファイト満々の超ミニ蜘蛛
静まり返る落ち葉の場所で、活発に動き回るものあり!。
周囲の枯れ色にうまく馴染む体色の超ミニサイズのクモでした。
時折この様なファイティングポーズを見せながら、俊足で移動していました。
これだけファイト満々と言う事は、こんな場所にも獲物はいるんでしょうね。
割と頻繁に目にする小さなハエあたりかも・・
破壊されたオオカマキリ卵鞘
枯葉の上で悲惨な物体を発見!。
見るも無残な姿に変わったオオカマキリの卵鞘でした。
おそらく野鳥の襲撃を受け、食い荒らされた結果と思われます。
数多く産み付けられた卵鞘もこうして一つ二つと悲しい結末を迎えている模様。
昆虫の新しい命が、冬を越し無事春を迎えるのはそうたやすい事ではないんですね。
謎のハニカムパターン
私が興味を持ったのは、外殻が壊れて剥き出しになった内面のこの模様。
まるで蜂の巣に見られる様な規則的なパターンを確認出来ました。
カマキリの卵鞘の内部構造については無知なので、以下はあくまでも推測です。
卵鞘を利用して生育するカマキリタマゴカツオブシムシと言う虫がいるらしい。
産卵を受けた幼体が卵鞘の中で育ち、やがて外に這い出してゆくのだとか。
このハニカムパターンは、その過程で出来た物と推測したんですが、さて?・・

※3/13に都内で撮影

お待たせしましたぁ2016/03/15 21:23

お待たせしましたぁ
”長らくお待たせしましたぁ” って言う感じで戻って来た春の青空。
曇りや雨空の下では気づかなかったのですが、ヤナギの木の様変わりにびっくり。
若緑が目に眩しい
枝剥き出しの冬姿から一変。
枝にびっしり付いた葉芽の若緑が目に眩しく感じられました。
まさに”柳青める頃”。
意地悪な空模様の連続でも、春姿への衣替えをしっかり進めていたんですね。
オオイヌノフグリの花
地表すれすれでは、オオイヌノフグリがこんな咲き方に・・
これ迄はポツンポツンと気まぐれに咲いていたのですが、今日は正に集団咲き。
戻って来た春の陽射しを一番喜んでいたのは、この花だったのかも。
オオイヌノフグリでの吸蜜
この咲き方を見て、シジミチョウの登場もありかと期待したのですが、それは無し。
代わりに多く目にしたのは、蜜を求めるヒラタアブの仲間の姿でした。
しっかり咲いた花なので、蜜の出も潤沢みたい。
ひとつの花での滞在時間は、揃って長めでした。
さて、小さなこの花に似合うシジミチョウはどうしてる?。
春めいた陽を受けて、どこかで大急ぎで羽化を進めていたのかも・・

※3/15に都内で撮影

若草生える場所で・・2016/03/16 20:47

若草生える場所で・・
生まれたての草の緑が、目にやさしい草むら。
まだ草の背丈が低いので、地面に這っての観察になりますが、嬉しい発見の数々が・・
頭デッカチ・胴体超短のこれはヤブキリの若齢幼虫です。私にとっては今季初遭遇。
この先長い間のおつきあいとなりますので、ご挨拶がわりに一枚。
それにしても小さいなぁ。小ぶりなカラスノエンドウの葉っぱといい勝負じゃん・・
ヤブキリ幼虫の目力
生まれたばかりなので、警戒心がイマイチなのかも・・
と言う事で、調子に乗って顔面迫写も一枚。
身体は小さいけど、ご覧の通り、眼力はかなりのもの。
幼少時は花弁等を好む草食性だけど、成長につれて獰猛な肉食性に変わります。
その片鱗が、既に目に現れている感じ。
コクサグモ幼体(推定)
ヤブキリと出会った場所のすぐ近くで目にしたこれも超ミニサイズ。
こうして見ると空間に浮いている感じですが、実態は否。
草の葉の間に、細かい網を張って獲物待ちをする蜘蛛でした。
コクサグモの幼体と思われます。
成長につれて地味な色に変わりますが今は結構目立つ紅色。言わば蜘蛛の赤ちゃん。
こんなに目立っても大丈夫?って思うけど、結構いるんでしょうね、迂闊なのが・・

※3/16に都内で撮影

気になる木2016/03/17 20:52

気になる木
明日以降再び天気の崩れが予想されていますが、今日のところは至って平穏。
豊かに降り注ぐ陽射しを受け、気温もかなり上昇しました。
そんな陽気を肌で感じれば、大いに気になるのが、例のあの木の動向。
あの木とは、当たり前過ぎますがサクラ。これはソメイヨシノの今日の姿です。
花芽の膨らみがかなり目立って来ました。更に凝視して見ると・・
ソメイヨシノの花芽
うっすらと花の色さえ窺える芽も多数。
ここ迄来れば、 ”サクラサク” も、もはや秒読み段階か・・
予報されている天気の崩れが、寒さの戻りを伴うものでなければいいのですが・・
ヨコヅナサシガメの幼虫
私にとって、気になる木がもうひとつあります。それは水辺に立つハンノキ。
枝の窪みを利用して、ヨコヅナサシガメの幼虫集団が越冬中の大木です。
通り掛る度に、”今日はどうしてるかな?” って目を向け続けて来ました。
そして、これが今日目にした光景です。
ウジャウジャと寄り集まっていた群れが消え失せて、たった一匹だけがポツンと・・
一昨日から続く春の陽気を受け、”越冬終了、いざっ解散!” ってなったらしい。
この一匹は、寝坊して出遅れたちょっとどんくさい奴でしょうか。
参考の為に、下に、当ブログの2/15の記事に掲載した集団画像を引用掲載します。
ヨコヅナサシガメの越冬風景
こんな形で寄り集まっていた幼虫達、一体どこに消えたのやら・・

※3/17に都内で撮影(参考画像は2/15に撮影)

枯れ色から緑へ・・2016/03/18 21:17

枯れ色から緑へ・・
これを見ないと本当の春の訪れを実感できない。
私にとってのそんな存在が、草地にニョキッと立つツクシンボです。
ちょっと首をかしげてるのは、行きつ戻りつする季節の歩みへの困惑でしょうか。
でも、もう大丈夫。何故ならば・・
水辺の今
確かな春の訪れを実感できる眺めを、水辺で目にする事が出来ました。
枯れ色のヨシ原に迫る勢いで勢力範囲を広げ始めた水辺の草。
中には勢い余って、水に浸りながら生え始めるものも・・
倒れ去る枯れ草、それに変わって勢いを増す緑。
毎年繰り返されて来たその流れが、いよいよ今年もスタートしました。
枯れヨシで採餌するメジロ
枯れた水草が林立する冬の風景も、そろそろ見納めの時近し。
枯れ茎をほじくって中に潜む虫を食べる野鳥の採餌も終盤に差し掛かった様です。
メジロ、シジュウカラ、スズメ等多数が集まって、大食事会開催の状況。
春を待ち望んでいた昆虫にとっては、最後の試練の時がまさに今って言う感じです。

※本日撮影の画像ではありません(3/17に都内で撮影)