現役バリバリ2021/03/12 15:33

現役バリバリ
薄雲が掛かり続ける空模様で、春本番がやや遠のいた雰囲気が漂いました。
そんな空の下でも、元気なやつらは現役バリバリ。結構活発な動きを見せていました。
その代表格がアリ。顔を揃え始めた草の繁みをせわしなくウロチョロ・・
そして、こんなアクションを見せていました。カラスノエンドウの茎での吸蜜です。
口をつけているのは花ではなくて、アリだけが知っている秘密の蜜の噴出口。
いったいどんな物かと言うと・・
カラスノエンドウの花外蜜腺
これは別の茎での撮影ですが、ピンク色の花の付け根にある黒で囲われた部分がそれ。
花外蜜腺と呼ばれる器官で、中心部の穴からアリが好む蜜を滲出させています。
自分を食害する昆虫をアリに退治させる為の、巧妙な誘引作戦と言う訳。
まさに、ギブアンドテイクのうるわしい関係が成りたっているんですね。
今はまだ害虫の姿がさっぱりなので、無駄な奉仕の様に思えますが、その内きっと・・
こんもり盛り上がった蟻塚
四季を問わず活発な動きを見せるアリ達。その一端を目撃しました。
草地の地面にこんもりと盛り上がった山が!・・
いわゆる蟻塚(ありづか)ですね。
巣作りの際に運び出した土や周辺から集めた木屑や枯れ草などを積み上げた建造物。
画像では明確ではありませんが、どこかに巣穴に通じる経路が通っている筈です。
それにしても、その規模のデカさたるや・・
アリ達のパワーには、ただただ感心させられます。

※3/12に都内で撮影