春爛漫の色に出会う2013/03/11 19:49

春爛漫の色に出会う
早咲きのカワヅサクラの花とくっきり好対照をなす青空。
昨日突然襲って来た煙霧にびっくりさせられただけに、ほっと心が和む眺めでした。
カワヅザクラ
植えられてまだ間もない若木なので、花の数も少なく、見応えとしては今ひとつ。
しかしこの色を目にすると、春爛漫と言う言葉が反射的に思い浮かびます。
サクラはやはり特別な花ですね。
ナノハナ
もう一つ春爛漫を実感するのに欠かせない色があります。
春の日を受けて輝くナノハナの黄。
辺りに漂う独特な香りも大分濃くなって来ました。
後は、ひらひらと飛び交うモンシロチョウの登場を待つだけ。
もうすぐ実現しそうな雰囲気です。

※3/11に都内で撮影

今年生まれに出会う2013/03/12 23:37

今年生まれに出会う
今日こそはとの思いでいつもの観察地を歩きました。
狙いは今年生まれのシジミチョウの目撃です。しかし手応えはさっぱり。
あきらめかけた私の前に、突然ひらひらと姿を現したのはルリシジミでした。
ルリシジミ
生まれて間もない個体ゆえでしょうか。
とても臆病な感じで、動きもどこかぎこちない。
翅全開のリラックスポーズをする迄には至らず、今日はこれが最大角度でした。
魅惑的な瑠璃色を堪能出来る迄には、もう少し時間が必要な様です。
キタテハ
一方、早春の野での先輩格キタテハは大分余裕が出て来た感じです。
目の前で、いかにもタテハチョウらしいV字形の開翅ポーズを披露してくれました。
越冬時の苦難から解き放たれて、春の陽射しを目一杯楽しんでいる様に思えました。
ハルジオン
野の花も日増しに種類が増えています。
これは私にとって今季初目撃のハルジオン。
花盛りの時期には、背高の茎の先に咲きますが、今はまだ地面すれすれ。
花びらもしゃきっと開ききらず、よれよれです。
長い冬の眠りからまだ完全に覚めやらず。
だから頭も寝ぐせだらけって言う感じがして、とても微笑ましい。

※3/12に都内で撮影

先陣を切って咲く2013/03/13 20:04

先陣を切って咲く
カンヒザクラ(寒緋桜)が満開となっていました。
その名の通り緋色の花が、枝から釣り鐘状にびっしりと吊り下がります。
先陣を切って咲くこの桜、”春は一斉に花開く” を宣言している感じです。
ハクモクレンの花
派手な色合いのカンヒザクラとは全く印象が異なるのがハクモクレンの花。
綿毛に包まれた蕾が割れて、乳白色の優しげな花が顔を覗かせ始めていました。
蕾のまま散る
この先次々と蕾が割れて花盛りとなって行く筈ですが、気になるのは樹下のこの光景。
開きかけた蕾が沢山落ちていました。
折角長い冬を乗り越えて来たと言うのに、花開く寸前でこれとは余りに哀しい。
さてどうしてこんな事になったかと言うと・・
ヒヨドリ
こんなひどい事をする当事者は、どうやらこれらしい。
群れをなして行動するヒヨドリ。今日も集団でこの木にやって来ていました。
その目的はずばり花を食べる事。この画像でもむしりとった花弁をくわえています。
大形の野鳥ですからやることは結構乱暴。勢い余って蕾を落下させる事も度々みたい。
春爛漫の花景色を邪魔するとんでもない困り者です。
ツグミ
同じくらいの大きさのツグミは地表での食料探しに大忙し。
今の時期は地中のミミズ等を盛んに食べている様です。
そろそろシベリア等北方に向けて旅立つ頃。
栄養分を沢山とって、長距離飛行に耐える力を蓄えなくては・・
餌取りの合間に度々この様に空を見上げるポーズをとります。
”北の空への渇望止みがたし” と言った時期なのでしょうか。

※3/13に都内で撮影

戻った寒さに・・2013/03/14 18:58

戻った寒さに・・
昼過ぎになって青空が戻ったものの、北から吹く風の冷たさは真冬並みでした。
ようやく落ち着いたかと思えた春本番への歩みですが、まだまだなのかも・・
土手のツクシンボも、まっすぐ伸び上がっていいものか戸惑っている様子でした。
ツクシンボ
遅れて誕生したこの坊やは今のところまっすぐ。
春の陽気がはやく安定して、このまますくすくと成長出来ればいいのですが・・
ジンチョウゲの花
春を感じて開いたジンチョウゲの花。寒さに震えながら頑張っている感じでした。
でも漂う香りはいまひとつ不足気味。この寒さだもの、致し方ないですね。
桃みたいな蕾
若干の遅れはあるかも知れませんが、春の花の競演が間近な事は間違いありません。
開花寸前の蕾のバリエーションを楽しむのも今のうち。
この蕾なんてまるで桃みたい。咲く花の形もこの蕾同様の可愛らしさでしょうか。
花開く日が楽しみです。

※3/14に都内で撮影

柳あおめる頃2013/03/15 21:57

柳あおめる頃
水辺の水草は依然枯れ色。しかし水辺のヤナギには若緑の葉が沢山。
春本番の始まりを象徴する眺めと言えそうです。
この先、様々な木もヤナギ同様の変身を急速に進めて行く筈。
退屈な枯れ色とおさらばする日ももう間近です。
ヤナギの葉踊る
柳あおめる頃のディテールを確認してみるとこの通り。
ひとつひとつの葉が踊る様な形をしています。
厳しい冬を乗り越えた喜びを表現している様に感じました。
働きアリ大忙し
地面すれすれでも活発な活動が始まっています。
働き者のアリ達も繁忙期に突入です。
巣作りの素材でしょうか。枯れ茎をわっせわっせと運ぶ姿を多く目にしました。
働きアリ大忙し
さてこのアリが運んでいる物は?。どうやら昆虫の蛹の様です。
巣作りの素材集めだけでなく、食料の確保も働きアリの大切な任務と言う訳。
一体どこから掘り出して来たんでしょう。
無事冬を越したこの蛹にとってはとんだ災難ですね。
ホソツヤヒラタアブ
オオイヌノフグリの花ではホソツヤヒラタアブが吸蜜に夢中でした。
ハナアブの中でもとびきり小さいこの種。小さなこの花に正にお似合いでした。
ホソツヤヒラタアブ
たっぷり蜜を吸ってお腹がいっぱい・・と言う訳で近くの葉で一休み。
その間も、身体に付いた花粉を前脚で落とす動作を繰り返していました。
特に目についた花粉は入念にすりすり。
視界が曇っていては、蜜をたっぷりくれそうな花は見つけられない。
いわば車のワイパーの原理ですね。

※3/15に都内で撮影