形勢逆転の草むらで・・2021/04/01 16:06

形勢逆転の草むらで・・
枯れ色と若草色の形勢逆転も間近。そんな雰囲気が漂い始めた今の草むらです。
キリギリスの若齢幼虫
そんな風景にぴたりはまる物と言えば、ズバリこれでしょうね。
人の気配を敏感に察知してピンピン飛び跳ねて逃げるキリギリス族の幼虫達。
とにかく元気いっぱいで抜群の跳躍力を発揮しています。
成長すると、繁みの奥に隠れてしまうので、その姿を存分に楽しむのも今の内。
(キリギリスの若齢幼虫)
多紋型のナミテントウ
ちょっと元気のない草に止まっていたのは、多紋タイプのナミテントウでした。
これまで見かけるのはナナホシテントウばかりでしたが、いよいよ多様化の様相に・・
さて、今シーズンは、どれだけのバリエーションに出会えるのやら・・
ツバメシジミに今季初遭遇
ルリシジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミ・・
シジミチョウの仲間との出会いに、もうひとつ新顔が追加されました。
今季初遭遇のツバメシジミ。お洒落な尾状突起をツバメの尾翼に見立てての命名です。
今日のところは、望ましいアングルでの撮影が叶いませんでしたが、その内きっと・・

※4/1に都内で撮影

難易度は高いけど・・2021/04/02 17:30

難易度は高いけど・・
ひょろっと伸び上がった茎の先っぽに咲く面白い形の花。風を受けてユラユラ・・
ヘラオオバコは、今の時期の草むらを象徴する野草のひとつと言えそうです。
蜜や花粉を求める昆虫たちにとっても魅力的な存在の筈なんですが・・
ヘラオオバコの花で吸蜜するアブ
確かにその通りなんでしょうが、難易度的にはかなりハイレベルな様で・・
これは、アブの仲間の吸蜜風景。
花の開き方から言って、どうしてもこんなポーズにならざるを得ないみたい。
蜜は美味しいんだけど、かなり疲れるのよねぇと言ったところでしょうか。
タンポポの花で吸蜜するアブ
吸蜜のしやすさから言うと、タンポポの方が遥かにイージーな様ですね。
このアブなんて、蜜をたらふく吸ったので、お腹がパンパンに膨らんでいました。
でも、この蜜ばかりじゃ飽きちゃうのよねぇって言う事で、難易度の高い花にも・・
まさに選び放題。なんとも贅沢な時期に入ったもんですね。

※4/2に都内で撮影

お手柔らかにね・・2021/04/03 16:15

お手柔らかにね・・
日曜と月曜の予報には傘マークが並んでいますが、今日の所はまずまず。
多少の雲はかかりましたが、陽射しを大きく邪魔する物ではありませんでした。
その空の下、枝いっぱいに若緑色の葉を付けた木が立ち上がっていました。
少し前までは枝剥き出しの冬姿だったのですが、緑化のスピードは思いのほか速い。
この先、さらにスピードアップして行く筈です。
シロツメクサの花で吸蜜するツバメシジミ
その空の下、草むらに生きる昆虫達の顔ぶれも、一層多様化の様相を見せています。
これ迄シジミチョウの多数派はルリシジミでしたが、それに代わって、これが結構・・
お洒落な尾状突起(翅後端に突き出たヒラヒラ)を持つツバメシジミ。
シロツメクサの花に来て吸蜜する姿を複数目にしました。
ツバメシジミの表翅
翅を開けばこの通り。白基調が変じて黒基調に・・春型の雌特有のカラーリングです。
閉じても開いても、小さなオレンジ色の斑点のチャーミングさは変わりません。
お洒落にとても気をつかっているシジミチョウと言ったところでしょうか。
オオカマキリの幼虫
花よ蝶よと、春本番の雰囲気を楽しむのもいいけれど、その一方では・・
多くの昆虫達にとって、決して油断出来ない恐ろしい奴がいよいよ登場です。
私にとっては、今季初遭遇のオオカマキリ幼虫。
卵のうの中で冬を越して来た多数の生命が、いよいよ誕生の時を迎えた様です。
小さいけれど、やる気は十分。持ち前の闘争心で、鎌を振るってバッサバッサ!・・
そんな捕獲シーンを目撃する機会も間近に迫っている筈です。
お手柔らかにねと言いたい気持ちに・・

※4/3に都内で撮影

だいいち暑苦しい!2021/04/04 15:53

だいいち暑苦しい!
草むら散策で手応えなしと言うケースが無くなったのは、季節の進展のおかげです。
この日(4/3)に出会ったのはモンキチョウ。
自分の翅色にぴったりマッチするキカタバミの花に来て吸蜜していました。
活動的なイメージを与える黄色。春のイメージ色はこれで決まりでしょうね。
アジアイトトンボと今季初遭遇!
こちらは、クールな色調が目に心地よいアジアイトトンボ。
私にとっての、今季初遭遇です。
ふわふわと漂うような飛び方で、草の葉から葉へ移動を繰り返していました。
トンボの季節の静かな幕開けと言う感じ。
暑苦しい姿の毒蛾
この手の奴との初遭遇は、出来れば避けたいかな・・だいいち姿が暑苦しい!。
草の葉上で目にした毛むくじゃらな凄いやつ。ドクガの一種キドクガでしょうか。
万一、この毛に触れると、猛烈なかゆみを伴う皮膚炎に襲われるのだとか・・
毛(毒毛針)は、風に飛ばされてくることもあるらしいので、要注意!。
春の草むらは、ワクワクする様な初遭遇の連続とばかりは言い切れない様ですね。

※4/4と4/3に都内で撮影

しつこく降り続く・・2021/04/05 14:21

しつこく降り続く・・
予想より天気の崩れが大きく、細かい雨がしつこく降り続きました。
その雨に打たれていたハナミズキの花・二輪。
まだ幼木世代のこの木にとっては、成長に欠かせない恵みの雨。
しかし花にとっては?・・
晴れた日のアリの定常行動・花外蜜腺での吸蜜
今の時期の草むらで、陽射しに恵まれた日に良く見かける光景がこれ。
カラスノエンドウの花外蜜腺に口を付けて吸蜜をするアリです。
雨にたたられた今日は、こんな動きもバッタリ途絶えていた筈。
アリ達にとっては、繁忙期の中にぽっかり空いた休業日だったんでしょうね。
明日は晴れて欲しいなぁ・・そんな想いを抱いて、巣穴の中で焦れていたかも・・

※4/5と4/3に都内で撮影