例年通りの春本番?・・ ― 2021/03/27 16:20
いつも通りの光景ですが、今年は大きな特徴が・・人々の多くがマスク姿だと言う事。
いまひとつ盛り上がりに欠ける花見となっている様に感じました。
こんな窮屈な花見は今年限り。ぜひそうであって欲しいものですね。 人の世の混迷をよそに、昆虫の世界は、例年通りの春本番を迎えています。
今日も多く目にしたのは、今の時期の定番・キリギリスの仲間の幼虫たち。
これは完璧なサイドショット。触覚の長さに感心する事しきりでした。
このシーンでは前にだらんと垂らしていますが、空に向けてピンと跳ね上げる事も・・
自らの身を護る為の重要なセンサーなんですね。でも、鬱陶しくないのかなぁ・・
(ヤブキリの若齢幼虫) こちらは、何やら重そうな物を運搬中の働きアリ。巣穴に向けてワッセワッセ・・
くわえているのは、ある種昆虫のイモムシの一部の様でした。
アリ集団にとっては貴重な栄養源となる筈。
まさに渾身の力を振り絞って、自らに課せられた任務を遂行中なんですね。
かなり残酷な光景でしたが、その頑張りには感心する事しきりでした。
※3/27に都内で撮影
あいにくな空の下 ― 2021/03/28 15:51
ピンキーな・・ ― 2021/03/29 19:16
この様に、薄紅色に染まっている物も結構多い。
そのままズバリ、葉っぱの ”赤ちゃん” と言えるでしょうか。
それほど時をおかずに、本来の緑色に変わって行く筈です。
この鮮やかさを愛でるのも今のうち。 こちらは、若草色の草の葉に止まっていた、元気な飛び跳ね族。
お尻が鋭角的に尖っていますので、本家・キリギリスの幼虫と思われます。
注目点はその体色。
この画像でも何となく判りますが、更に接近してみると・・ この通り、触覚、脚、目、背中が、ほんのり薄紅色に染まっていました。
キリギリスの ”赤ちゃん” にふさわしいピンキーな体色と言えるのかも・・
さて、この幼虫、成長につれてどんな色合いに変わって行くのやら。
このまま大きくなったら、画期的な様に思えるのですが、果たして?・・
※3/29に都内で撮影
頑張れよ!・・ ― 2021/03/30 18:36
大陸からの黄砂が東京でも観測されたそうなので、その影響による物でしょうね。
そんなすっきりしない空の下、草むらに目を向けてみると・・ 昆虫世界もいよいよ次のフェーズに入ったなと実感出来る光景を目にしました。
それはカタブツ・甲虫の仲間の登場。今日出会ったのはコアオハナムグリでした。
カタバミの葉に止まってヨロヨロ・・何だか足元が定まらない動作を見せていました。
まだ体が完全に目覚めていないのかも・・
さらに注目点は、背中にびっしり付着して乾いた泥の塊です。
この種は、成虫の姿で土中に潜って越冬する習性を持つらしい。
この様子から判断すると、地上デビューを果たしてから間もない個体だった様です。
背中の泥が綺麗に取り除かれる頃に、春の花を巡って、大食漢ぶりを発揮!。
いよいよ、カタブツが幅をきかせる時期に突入ですね。 こちらは、とっくにデビューを果たしていたベニシジミ。
その事を証明するのがこの翅の状態です。部分的に破損している事が確認出来ます。
まだ数が少ない春の花。それを探し回る行動に多忙を極めた結果なんでしょうね。
でも、飛ぶ力はまだまだ十分!。この後、勢い良く飛び立って行きました。
頑張れよ!・・
※花はカラスノエンドウ
※3/30に都内で撮影
夢中になってばかりは・・ ― 2021/03/31 15:31
いよいよ春本番に突入!。
草むらでは昆虫達の活気ある動きを目にする事が出来ました。
これは、オニタビラコの花に来て吸蜜をしていたキタキチョウ。
花の開き方も完璧だし、蜜は美味しいし、言う事ないよと言う感じでしょうか。
でも、油断は禁物!・・ 昆虫達の動きが活発になるにつれて、それを狙う蜘蛛達もスイッチONの様相です。
これは、網を張らずに、じっと待ち伏せをして獲物を捕らえるタイプの蜘蛛。
花に止まったアブの一種を、首尾よくキャッチしていました。
それなりの大きさがある蜘蛛なんですが、つい見過ごしてしまった様です。
まさに、くやんでもくやみきれない状況ですね。
(イオウイロハシリグモ) こちらは、網を張るタイプの蜘蛛。
張った網の規模に比べて、蜘蛛自身の小ささが際立っていました。
網の中心部に鎮座して、うっかりものの昆虫が引っかかるのを待っている状況。
この画像では、光線を受けて網が光っていますが、極細の糸なので秘匿性は抜群。
捕獲成功率はかなり高そうに思えました。
昆虫たちも、蜜の甘さに夢中になってばかりはいられませんね。
※3/31に都内で撮影