危険回避スキルが・・2021/03/22 16:23

危険回避スキルが・・
戻って来た陽射しを浴びて若草の葉が輝いていました。
その葉に映る怪しげな物影。今続々と誕生中のキリギリスの仲間・ヤブキリ幼虫です。
※雑感:このシルエット、イェーっと盛り上がってダンスしている人の姿の様にも・・
あくまでも、私の感覚に基づいての解釈ですけど・・
長い長い触覚
同じ草むらで別の個体を撮影しました。
細い葉っぱなので、体を隠しきれずちょっと戸惑っている様にも・・
この画像で印象的なのは、つんと突き上がった触覚の長さ。
V字型に開いた触覚は、自らの体長を優に超えるロングサイズ!。
”周囲への警戒、常に怠りなし” の用心深い性格を物語っていました。
触覚も長いけど後脚も・・
触覚も長いけど、後脚も長い!。
危険を察知すると、この脚のジャンプ力を活かして遠くに逃げ去る!・・
確かにその通りで、この後、ぴんと飛び跳ねましたが、一瞬その姿を見失いました。
止まっている葉の色に無頓着なヤブキリ幼虫
用心深いわりに、止まる草の葉の色には割と無頓着みたい。
これなんて、カラカラに乾いた枯れ草に止まり、くつろいでいる様子でした。
明らかに目立ち過ぎ!。
誕生後間もない今は、その辺りの危険回避スキルがイマイチの様ですね。
宿敵の攻撃を受ける事なく、無事成長する事を祈るばかり。

※3/22に都内で撮影

ちょっと異質な・・2021/03/23 19:18

ちょっと異質な・・
明るい陽射しを浴びて、タンポポの花もいよいよ本調子の開き方を見せていました。
その一輪に怪しい物影が・・
これ迄の来客は、ハチやアブの仲間が殆どでしたが、これはちょっと異質。
花の向こう側に回って確認してみたら・・
タンポポの花をかじるヤブキリ幼虫
これでした。
ここに来て一気に数を増やしている、キリギリスの仲間のヤブキリ幼虫。
これ迄は若草の葉上に止まる姿ばかりでしたが、いよいよ本領を発揮!。
シベ等にかじりついて、お腹を満たす食事法に開眼した様です。
花にとって歓迎すべきお客かどうかは微妙ですが、これがこの幼虫の食事法。
この先も同様なシーンを数多く目にする事になりそうです。

※3/23に都内で撮影

花見頃に向かって・・2021/03/24 15:42

花見頃に向かって・・
雨や風が強い日もあって心配していたのですが、東京のサクラはどうやら無事。
花見頃に向かって順調に開花が進んでいる感じです。
この週末あたりには絶好の花見頃となりそう。あとは空のご機嫌次第ですね。
ヤマトシジミ
サクラが花見頃を迎える頃に、一気に賑わいを増すのが蝶たちの世界。
私の観察地ではルリシジミを多く目にしていたのですが、ちょっと似のあれは?・・
それがこのヤマトシジミ。ごく普通種の筈なんですが、今季はさっぱり。
遅ればせながら、今日、私にとっての今季初遭遇がかないました。
派手さで目に迫ってくる蝶ではないけれど、ほっとした気持ちでシャッターON!。
※花はオオイヌノフグリ
頑張って網を張った小さな蜘蛛
ほっとしたと言えばこれもそうですね。網を張る蜘蛛との今季初遭遇。
体は見過ごしそうなミニサイズでしたが、それなりの規模の網をしっかり!。
昆虫ファンとしては歓迎できない光景なんですが、この頑張りには敬意を・・
さて、最初にこの網に引っかかるのは?・・

※3/24と3/23に、いずれも都内で撮影

見応えのあるやつに・・2021/03/25 16:56

見応えのあるやつに・・
春の陽気に恵まれた日限定ですが、見応えのある昆虫に出会う機会が増えて来ました。
中には、警戒を要するものも・・
低木の植え込みに来て、しきりに何かを探し回っている様子だったこのハチ。
アシナガバチの一種・フタモンアシナガバチと思われます。
めったに人を刺す事はないらしいのですが、刺さないと言う保証もないらしい。
見応えのあるハチに出会えたと、深追いするのはやめといた方がいいかも・・
ホソヘリカメムシ成虫
こんなに立派な体形を持つカメムシも登場したんだなと思ったのがこれ。
名前はホソヘリカメムシ。
この種は成虫で越冬するらしい。逞しい体形は去年からの持ち越しと言う訳ですね。
”長い冬を無事乗り越えたられたよ” と安堵の表情を浮かべていたかも・・

※3/24と3/23に都内で撮影

泡シェルターが幼木に・・2021/03/26 16:53

泡シェルターが幼木に・・
ぽきんと折れそうな細い枝に若緑色の葉を数枚付けた木。まさに生まれたてです。
背後に立つ大きな木の様に立派に育つ迄には途方もない時間が必要でしょうね。
この画像での注目点は、枝の中間あたりに付着した二つの白い物体。
何だろうねと言う事で近づいてみたら・・
幼木にとりついたアワフキムシの泡シェルター
これでした。何やら怪しげな、泡ブクブクの物体。
当然の事ながら、これは幼木が自ら生成した物ではありません。
犯人(?)は、ある種昆虫の赤ちゃん。カメムシ目・アワフキムシの幼虫です。
自らのオシッコで生成した泡の中に身を潜めて、外敵から身を護ろうと言う算段。
オシッコの原料は当然の事ですが、止まっている木の樹液。それも結構多量な筈。
こいつに取り憑かれた幼木にとっては、迷惑極まりないもいいところ。
立派な木に成長してゆくには、こう言う試練を乗り越えないといけないんですね。
ひとごとながら大変だなぁと・・

※3/26に都内で撮影