秋はやっぱりこれだね2016/10/06 20:50

秋はやっぱりこれだね
いつか、信州の高原で見た空を思い出させる様な・・
そんな躍動的な雲の眺めを楽しめる一日となりました。
ぐずついた空が続いていただけに、気持ちがスカッとする抜群の爽快感。
秋はやっぱりこれだね。
彩雲
薄雲越しに射す陽光が造り出す虹色の彩雲。
雲の動きがダイナミックな日には、こんなハプニングも楽しめるんですね。
添景は、羽田を発ち西を目指して上昇中のエアライナー。
あの窓からも、彩雲はばっちり見えているのかなぁ・・
水辺のアキアカネ
爽快な空に似合うのは、アキアカネの集団が群れ飛ぶ姿。
もちろんそんな光景も目にしましたが、意外に多かったのがこんな姿でした。
陽射しを避ける感じで、水辺の草に止まるオス。
折角の好天なのに勿体ないなぁって・・しかしこうしているのには理由があり。
繁殖行動の相手との出会いを求めて、ここに身を潜めているのに違いありません。
いい娘を見かけたら猛ダッシュ!。
アキアカネ達の恋の季節もいよいよ佳境に入った様です。
そんな事情からも、晴れ日よこのまま長く続け!・・

※10/6に都内で撮影

キクイモの次の黄色に・・2016/10/07 20:52

キクイモの次の黄色に・・
秋の草むらを黄色く彩るセイタカアワダチソウ。いよいよ開花し始めました。
秋の野に生きる昆虫達にとっては、貴重な蜜源そして花粉源と言える存在です。
常連客は、コアオハナムグリを始めとする小形甲虫や各種ハチそれに蛾や蝶達。
今日のこの様子はまだ序の口。花全体にびっしりと言う光景も近々目に出来そうです。
花の傍にいたハラビロカマキリ
昆虫が集まる所、必ずと言っていい位に、姿を現すのが各種カマキリ達。
今日は花の傍で待機するハラビロカマキリを目にしました。
このハンターの狙いは、勿論花そのものではなくて、そこに来る昆虫の捕獲。
同じ黄色のキクイモの花が盛りを過ぎた今、待機場所をこちらに移した様です。
ハラビロカマキリの顔面
毎度の事ながら、カマキリにとっては超迷惑な顔面迫写を一枚。
カメラをかなり近づけても、決しておびえた仕草を見せないのは、さすが。
”またこのオヤジかよ、ほんと迷惑な奴だなぁ、あっち行け” って言う表情か・・
でも、この目線がたまらなくて、つい撮りたくなっちゃうんだよねぇ・・

※10/7に都内で撮影

偉いぞ!と言う所迄は・・2016/10/08 20:07

偉いぞ!と言う所迄は・・
雨が止み、雲間から秋の陽射しが差し始めた頃。
草むらには、この時を待っていたかの様に忙しく飛び交う蝶たちの姿が・・
その目的は、勿論、秋に咲く野の花を巡っての吸蜜です。
コセンダングサの花に来ていたのは、アオスジアゲハ。
鮮やかな青緑色の斑紋が、雨上がりの湿っぽい空気を吹き払う様に感じられました。
ハラビロカマキリのハンティング
しかし雨上がりを喜んで、吸蜜に夢中になり過ぎると、思わぬ落とし穴が・・
これはセイタカアワダチソウの花で目にした悲惨な光景です。
花に潜んでいたハラビロカマキリに捕らえられたアオスジアゲハ。
既に頭部がそっくり失われた状態でした。
こんなシーンを見る限り、絶対的な強者はやはり肉食性の昆虫なのかなぁと・・
しかし、このカマキリ、獲物を捕捉する前脚(鎌)の片方が途中迄で欠けています。
何らかの敵に襲われてしまったのかも・・
ハンティングをする上では明らかに不利なこんな状態でも、蝶を鮮やかにゲット!。
目撃当初は ”ひどい事するなぁ” と反感を持ったけど、一寸見方が変わりました。
まぁ、”偉いぞ!” と言う所迄は行きませんでしたけどね。

※10/8に都内で撮影

人気抜群のカップケーキで・・2016/10/09 20:57

人気抜群のカップケーキで・・
カップケーキみたいな小粒の花を沢山咲かせ始めたコセンダングサ。
秋の野では、昆虫たちにとって、人気ベストスリーに入る存在と思えます。
今日も様々な種の来訪を確認できました。
これは小粒の花にしっくりマッチな小粒な蝶・ウラナミシジミです。
まさに旬の組み合わせと言う事で一枚。
コセンダングサとツマグロヒョウモン
これは、ちょっと不釣り合い。蝶がデカすぎかな・・
かなり派手目な斑紋を持つツマグロヒョウモンのオス。
ここでの多数派と言えるシジミ蝶の仲間に比べると、やはり迫力が違いますね。
動作も比べ物にならない位にダイナミック、翅をバサバサさせて花から花へ・・
コセンダングサと尺取り虫
大小様々だけど、コセンダングサと蝶の組み合わせは目にすんなり入って来ます。
でも、こりゃなんだ?って首をかしげたくなる様な、違和感ありありな奴も・・
例えばこれ。遠目には茎が変に枝分かれした様に見えたのですが・・
実態はこの通り。茎にほぼ平行に止まった尺取り虫(シャクガの幼虫)でした。
こいつの場合は、花そのものではなく、緑色のがく部分を食うのが目的?。
いずれにしても、花にとっては嬉しくない訪問客に違いありません。
スズメバチの体クリーニング
これも変な訪問客。恐ろしい風体のオオスズメバチです。
ブーンと飛んで来たと思ったら茎の部分に逆さまになってぶら下がりました。
そして始めたのが体のクリーニング。前脚を擦り合わせたりして結構入念にでした。
コセンダングサに来る昆虫の捕獲で汚れた体をキレイキレイにしていたのかも。
昆虫達に人気抜群の黄色いカップケーキ。蜜や花粉に夢中になり過ぎると・・
鵜の目鷹の目で餌食を探しているこんなのもいるから、決して油断はできません。

※10/9に都内で撮影

そこ迄やる気出すなよ2016/10/10 20:20

そこ迄やる気出すなよ
高原から帰還した当初は、木の高枝に止まるばかりで、お高い存在だったアキアカネ。
季節が進み、すぐそこ、手の届く場所に止まる姿を多く目にする様になりました。
これは枯れかけたコセンダングサの花に止まるオス。
かなりカメラを近づけても逃げません・・と言う事でお友達気分で一枚。
眼下の草に止まるアキアカネ
このオスなんて、見下ろす高さの秋の草に止まってひっそり。
天気が今ひとつすっきりせず、気温も以前に比べれば、かなり低めに推移しています。
木の上より、こんな場所の方がひんやりした風も避けられるしねって言う事みたい。
オオカマキリ、スタンバイ中
身近な存在になって、嬉しい気分のアキアカネですが、少し気がかりな点も・・
それは、こう言う猛者たちの存在です。
アキアカネが翅休めをする草むらでは、今この様に成熟したカマキリ達が虎視眈々。
隙あらば、鎌を振り回して、バサッとキャッチと言う態勢で待ち構えています。
このオオカマキリなんてやる気十分。屈伸運動をして、その時を待ち構えていました。
”おいおい、そこ迄やる気出すなよ” って声を掛けたい気分に・・

※10/10と10/9に都内で撮影