吸蜜のバリエーション2021/03/06 17:31

吸蜜のバリエーション
思った程の天気の崩れはなく、陽射しが降り注ぐ時間帯もありました。
そんな空の下、賑わいと迄は行きませんが、昆虫達の活発な動きも所々で・・
小粒な白い花が数を増しつつあるユキヤナギに来て吸蜜していたのは、ルリシジミ。
ライバルの数が少ない今はおいしい蜜を吸い放題。至福の時と言う感じでしょうか。
カラスノエンドウにいたアリ
カラスノエンドウでは、アリ達の活発な動きを観察出来ました。
茎の上を忙しく移動した後、決まって見せるのがこのポーズ。
茎に口吻を接しさせて、やっているのは、こちらも吸蜜です。
でも、蜜は花から吸うのがノーマルなのに、なんか変だなぁと思えるのですが・・
花外蜜腺から吸蜜するアリ
別アングルで見てみるとこの通り。
アリが口吻を差し向けているのは茎の特定部位・この画像で三角形に尖った部分です。
これは花外蜜腺と言う器官で、三角形の根本から甘い蜜が滲出しているらしい。
意外な場所に蜜の供給点を設けて、それを知っているアリだけにプレゼントする。
つまりこれはカラスノエンドウが採っている、巧妙なアリ誘引作戦と言う訳ですね。
自分に被害を与える害虫の退治を、アリ達にやらせようと言うのが、その狙いらしい。
害虫の姿がまだ見えない今は、一方的なプレゼントの様に思えるのですが・・
その内きっとなんでしょうね。

※3/6に都内で撮影

冬への逆戻りを・・2021/03/07 16:19

冬への逆戻りを・・
どんよりとした曇り空が拡がり、空気もひんやり。冬への逆戻りを感じた日中でした。
元気者のタンポポ、開こうとしたけど、今日はここ迄でやめとこうとなったみたい。
こんな日でもナナホシテントウは元気!
そんな空模様の日でも、こちらは元気いっぱい。
ひと気・否・むし気のない草むらで、せわしなく動いていたナナホシテントウ。
枯れ草の葉の直線道路上では。更にスピードアップしていました。
さすがです。
ヤナギの葉芽とミノムシ
薄暗い空の下でも、瑞々しい若緑色が印象的だったのが、ヤナギの葉芽。
枝に、ほぼ等間隔で整列して、産声をあげていました。
その下に見える変テコな物体は、ミノガ(蛾)の幼虫が潜む・通称ミノムシ。
以前から注目して来ましたが、この様子だと、無事春を迎えられそうですね。
気掛かりは、開こうとする葉芽の邪魔をしていないかなんですが、果たして?・・
ミノムシ自体、今や希少品と言える存在なので、ここは大目にみた方がいいのかもね。

※3/7に都内で撮影

晴れたらいいね・・2021/03/08 15:21

晴れたらいいね・・
天気の回復が予報より遅れ、シトシト雨が降り続く日中になってしまいました。
春を待つ植物にとっては、恵みの雨なのかも知れませんが、昆虫達にとっては?・・
これは穏やかな陽射しが降り注いだ日に目にしたツマグロオオヨコバイの日光浴風景。
おそらく今日は、葉っぱの裏に隠れての雨宿りになってしまったんでしょうね。
日光浴中のアブ
こちらも、それなりの陽射しに恵まれた日に見かけたアブ。
日向ぼっこに利用中の木の枝には、膨らみかけた冬芽が複数確認出来ました。
これらの冬芽にとっては、陽射しと共に雨の恵みも、絶対欠かせない発育条件の筈。
それぞれの立場によって、春先の雨に対する受け取り方は違う様です。
昆虫たちにとっては、やっぱり ”晴れたらいいね” なんでしょうね。
さて、明日はいったい?・・

※3/7と3/6に都内で撮影

ハクション大魔王現る!2021/03/09 16:38

ハクション大魔王現る!
穏やかな陽射しが戻って来ました。
道端のヘラオオバコも、その光を浴びて元気いっぱい!。
3月5日の記事にも掲載しましたが、その時に比べて背丈がぐーん伸びた感じ。
地面スレスレに開いたロゼット葉も勢いづいて、より立体的に・・
春本番への準備が着々と進んでいるんですね。
ハクションしかかってる顔
さて、昆虫観察の方はどうだったかと言うと・・
何だかヘンテコリンな奴に出会う一日でしたね。
草の葉上で目にしたこれも、かなりのもんじゃないかなと・・
数を増やしつつあるヨコバイの一種なんですが、何かを連想しませんか?。
私の感覚では、くしゃみをしかかっている顔の様にも・・
アニメのハクション大魔王を連想したんですが、どうでしょう?。
アミメカゲロウ
ヘンテコリンと言えば、これもかなりの物。
空中を漂う様にフワフワ飛んだ後、私の手押しカートの締付けネジの頭部に着陸!。
カゲロウの仲間・アミメカゲロウですね。
フワフワ飛翔を可能にするのは、このバカでかい翅。
一体何を求めて、フワフワ飛んでいたんでしょう?
寄り道してないで、早くそこに向かった方がいいと思うけどね・・

※3/9に都内で撮影

ファーストショット!2021/03/10 16:56

ファーストショット!
穏やかな晴天に恵まれた日。明るい陽射しを浴びて、目にする自然もイキイキ。
硬く閉じていた樹々の冬芽の中には、こんな姿を見せるものも・・
こんな日はじっとしていられない!、一気に開いちゃえって言う感じでしょうか。
ホソヒラタアブの吸蜜
春に咲く野の花も全開状態で、蜜を求める昆虫たちに盛大なアピールを・・
その誘いにのって、吸蜜に訪れていたのはホソヒラタアブ。
シベを抱き抱えるポーズで、丁寧な吸蜜を続けていました。
こんな日は、きっと蜜の出も良好なんでしょうね。
ルリシジミの吸水行動
少し湿った水辺の地面に降り立っていたのは、ルリシジミ。
このポーズのまま、じーっと動きません。
詳細を確認してみたらこの通り。
細長い黒い口吻(ストロー)を地面に突き刺して吸水をしていました。
喉の渇きを癒すだけでなく、泥に含まれるミネラルを摂取するのが目的とか・・
他の蝶でも同様な行動を目にしますが、私にとっては今季初遭遇の眺め。
早起きの蝶が見せてくれた、温暖な春到来を告げるファーストショットでした。

※3/10に都内で撮影