冬木立をとぼとぼと・・2018/01/15 20:21

冬木立をとぼとぼと・・
西に傾いた冬の陽が、路面に長い木の影を描く林間の道。
カサカサと音を立てながら、降り積もった落ち葉を踏みしめてトボトボ・・
そんな真冬の自然散歩は、ただ寂しさばかりかと言うと・・
落ち葉の中からひょっこり
ほっと出来る場面がまったく無いわけではありません。
例えばこれ。落ち葉の下から顔を覗かせた、樹木の幼い双葉です。
昨秋に地上に落ちたドングリが割れて生まれた赤ちゃんかも・・
これがすくすく育って、大きな木に育つ迄には、気が遠くなる程の長い時間が必要。
それは分かっているけれど、まず、その一歩を踏み出した事は間違いありません。
深い眠りの最中と思いがちな冬木立。決してそんな事はないと実感しました。
ニイニイゼミの抜け殻
樹上に目を移したら、こんな光景も・・
幹にしがみついたセミの抜け殻が、斜光を浴びて輝いていました。
表面が泥だらけである特徴から、ニイニイゼミの抜け殻と判断しました。
この種の孵化時期は、去年の梅雨明け頃だった筈。
それから半年以上が経った今も、抜け殻は当時の姿そのまま。
その事に、逆に過ぎ行く時の無情さを感じてしまいました。
しかし、この付近の地中には、やがて誕生する幼い命が眠っている筈です。
ニイニイと言う鳴き声が響くのは、まだ大分先の事。
しかし、その時期になったら再びここへ・・そんな気持ちを抱いて立ち去りました。

※本日撮影の画像ではありません(1/14に都内で撮影)

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