青葉繁れる頃に2013/06/07 20:43

青葉繁れる頃に
空梅雨気味の気象ですが、植物の生育は今のところ例年通りの様に思えます。
青葉繁れる頃を実感する眺めを随所で楽しむ事が出来ます。
繁茂する緑の中、様々な昆虫たちの活動も活発になって来ました。
ノブドウの葉にいたこれはアカガネサルハムシ。ブドウにとっては恐るべき害虫です。
でも、観察する立場からすれば、実に魅力的な甲虫と言えます。
正に動く宝石とも言えるこの色合い。出会う度にうっとり見とれてしまいます。
アカガネサルハムシ
超小形のタマムシって言う感じでしょうか。
見る角度によって、微妙に色合いが異なって見えます。
でもその色の変化を楽しもうと、余り接近しすぎるのは禁物。
こちらの動きを察知して、ぽろっと転げ落ちて姿を隠してしまいます。
ベニシジミ
緑に映える蝶と言えば、このベニシジミもかなり高ランクに位置する筈です。
夏型の黒っぽい翅色を持つ個体を見かける様になって来ました。
梅雨晴れの陽射しを浴びようとゆったり翅を開いて休息中でした。
ハラビロカマキリの幼虫
他の昆虫にとって油断大敵な奴がいよいよ登場しました。
オオカマキリに遅れて誕生したハラビロカマキリの幼虫。
まだ小さくて風に吹き飛ばされそうですが、この先急速に成長して行く筈です。
ナナフシ
今日も居ました!不思議昆虫・ナナフシ。
大きなクズの葉の上を、ゆらゆらふらふらと歩行中。
どじをやって、木の上から転がり落ちでもしたのかなと思ったのですが・・
ナナフシ猛烈に食らう
その推測は外れ。ちゃんと目的を持ってこの葉にやって来た事が判明しました。
ゆらゆら歩行をやめて、むしゃむしゃと葉っぱを食べ始めました。
細い身体に似合わない感じの見事な食いっぷりでした。
クズの葉に残された食い跡は、コフキゾウムシの仕業だけではなかったんですね。
昼のナナホシテントウ
植物の成長と共に、恐ろしいくらいに数を増しているのが害虫アブラムシの仲間。
それに連れて、多忙を極め始めたのが、各種テントウムシの仲間です。
今日はナナホシテントウを特に数多く目撃しました。
小さいけれど、生きた農薬とも称される頼もしい奴。繁忙期はこの先も続きそうです。
夜のナナホシテントウ
昼間に活動する姿ばかりでしたが、珍しく夜寝込んでいる姿をキャッチ出来ました。
場所は、集合住宅の廊下のコンクリート壁面。
緑の草の中で眠っているとばかり思っていたのですが、意外な場所での出会いでした。
こう言う場所の方が落ち着いて眠れるのかも知れませんね。

※6/7に都内で撮影