明けの明星が・・ ― 2022/02/06 13:32
やや白み掛けた空に、白い点がくっきり・・(画像中心からかなり上縁寄り)
明けの明星とも呼ばれる金星と思われます。
空気が澄み切った今の時期ならではの眺めと言えるでしょうか。
この分だと、陽が昇っても、気温の上昇は、あまり期待出来そうにないなぁと・・ これは午前11時半近くに見上げた空。
陽射しを大きく遮る雲も掛からず、快晴と表現したくなる様なクリアーさでした。
前景はサクラの木。よく見ると枝に芽がびっしりですが、全てが固く閉じた状態。
じっと寒さに堪えている様子でした。
厳しい今の時期を乗り越えれば、開花の時が・・まだ、だいぶ先かなぁ・・ 今の時期の元気者と言えば、やはり野鳥達ですね。
これは、樹木の枝から枝へ活発に飛び回っていたジョウビタキのオス。
以前にもこの木立で目にしましたので、この一帯を居住地にしているみたい。
それなりに餌が豊富なんでしょうか。 ジョウビタキは雑食性。木の実をはじめ、昆虫なども餌にしている様です。
木の実はさておいて、昆虫は?。極寒の今は見つけるのが難しいだろうなと・・
私が目を凝らして探索した結果の収穫も、これだけ。
ヤツデの葉上で、のんびり日向ぼっこ中の小さなハエでした。
ジョウビタキも、こんな食い出のないやつは相手にしないでしょうね。
※2/6に都内で撮影
立春は名ばかり・・ ― 2022/02/07 13:25
光る水面の様子を含めて、なんとなく春の情景の様にも思えるのですが・・
実際は真逆。寒風吹き荒ぶと言う状況ではないのに、空気の冷たさは超一級!。
立春は名ばかりだったなぁと・・ 岸辺に目を向けたらこんな光景が・・
くちばしを羽毛の中に潜られせた完全防寒態勢のユリカモメ・二羽。
お腹がペコペコだけど、食い気はひとまず置いといてと言う事みたいでした。 空気の冷たさは、越冬中の昆虫達のやる気も喪失させるみたい。
いくら目を凝らしても、うごく物の姿を確認する事は出来ませんでした。
こんな日は、殻にこもって越冬中の幼虫に目を転じるしかないなぁと・・
これは以前にも掲載した細枝からぶら下がるミノムシ(蛾の幼虫のパッケージ)。
野鳥の攻撃を受けた損傷は見られず、完全な状態をキープしていました。
いかにも頼りなさそうなこの枝を選んだのが、正解だった様ですね。
食い気が旺盛な野鳥でも、簡単にしなりそうなこの枝には止まる気になれないか・・
このまま何事もなく誕生へ・・そうであればいいなぁの思いを込めて一枚!。
※2/7に都内で撮影
冬景色継続中だけど・・ ― 2022/02/08 14:38
陽射しが戻ってきたのですが、空気を温める力は明らかに足りない感じ。
これは寒空に突き上がるイチョウの木。まさに冬景色継続中ですね。 足元に目を落としたら、春の先駆けとも言える姿を見せる野の花が・・
今日は開くぞ!って頑張ったけど、ここまでが限界と言う感じのタンポポ。
これでは、蜜を求める昆虫達へのアピールは期待出来そうにありません。
事実、これを目指して飛んでくるものの姿は皆無でした。 早とちりはあるみたいだけど、季節を先どりする元気者はタンポポで決まりかな・・
今日は、こんな姿を目にすることが出来ました。
それなりの風が吹けばいつでも飛べるよ!と言う感じの綿毛が密集した穂先。
頑張ってね!って言う想いで見つめましたが、肝心の風の方が・・
まぁ、今日はダメでも明日があるさって言うことでしょうね。
※2/8に都内で撮影
なんとも頼もしい! ― 2022/02/09 13:38
そんな中でも、春のその先を目指して、はやくも変身を始めた元気者が・・
アジサイの冬芽。先端が割れて褐色のとんがり頭が顔を覗かせていました。
見頃を迎える梅雨時を目指して着々と・・何とも頼もしい!。 今の時期には場違いな程の鮮やかな紅色。低木アオキの木の果実です。
樹々の実と言えば秋に実るイメージですが、この木は冬に実をつけるんだとか・・
その狙いは、冬鳥の多数派・ヒヨドリの目に止まり、食べて貰うことらしい。
食べた後は、中に収まっている種子を糞と共に散布して貰う・・それが狙いとのこと。
勘違いで今の時期に派手な実をつけている訳ではなく、巧妙な作戦なんですね。 こちらは、反対に冬鳥の目に止まり、食害されると一大事!。
ユキヤナギの枝に産み付けられたチョウセンカマキリの卵のうです。
葉を落とし尽くした状態なので、見通しは極めて良好!。
お腹を空かした野鳥からすれば、発見はいとも簡単って言う感じですが・・
この卵のうで目をひいたのは、上部に巻きつく様にかぶさっていた枯れ葉。
野鳥の鋭い目から逃れる上では、多少なりとも役立つ様にも思えたのですが・・
でも、この程度のカムフラージュじゃあね・・何はともあれ、無事を祈る!。
※2/9と2/8に都内で撮影
はかなさだなぁと・・ ― 2022/02/10 16:27
揃って空に突き上がる姿は、寒さ何するものぞと言う強い意志をあらわしている感じ。
こう言うのを目にすると、寒さに縮こまってばかりじゃいけないなぁと・・ 同じ日に、ハンノキの幹で無事を確認したハラビロカマキリの卵のうです。
観察散歩の度に立ち寄っていますが、産卵時そのままの状態を維持していました。
野鳥には格好の食材なんでしょうが、垂直な面上なので足場が悪くてつつけない。
まさに、母虫の知恵が活かされた作品と言えそうです。 これは同じハンノキで去年11月13日に撮影した産卵中のハラビロカマキリ・雌です。
今回目にした卵のうの位置から判断して、これが生みの親である事に違いありません。
既にこのメスの姿はこの世には無し。昆虫世界ならではの、はかなさだなぁと・・
追記:
都内でも、夜には積雪があるかもとの予報が出された日(2/9)。
これは20時過ぎに見た外の様子。みぞれらしきものが降っていました。
深夜になるにつれて、本格的な雪に変わるのか?・・とても気になります。
※2/9と2021/11/13(産卵画像)に都内で撮影